マイコプラズマ感染症って?

マイコプラズマ感染症とは【マイコプラズマ・ニューモニエ】という菌が原因で起こる呼吸器の感染症です。肺炎の約10%~20%はマイコプラズマ感染が原因ともいわれている菌で、定期的に流行することでも知られています。

感染者は、0歳~14歳までの子供が多いのですが、大人が感染することも珍しくありません。

症状は?

マイコプラズマに感染すると、初期の症状は発熱・身体のだるさ・頭痛など風邪に似た症状が出ます。大きな特徴としては長引く咳ですが、当初は痰が少なく乾いた咳で、症状が進むにつれて咳が激しくなり、熱が下がってからも3~4週間続くこともあります。

ときに肺炎になると、熱が39度近く上がることもありますが、高熱が続くことは少なく、1日の内に熱が上がったり下がったりすることが多いでしょう。大人も子供もマイコプラズマは通常2~3週間の潜伏期間を経て発症しますので、流行地に出かけて感染し、帰宅後しばらくしてから発症することも珍しくありません。家族間や学校などで知らず知らずに感染していることもあります。周りに咳の長い人がいた時には、診察時に医師にお伝えください。

注意すべきことは

マイコプラズマで命を落とすことは、ほとんどありませんが、喘息を発症していると発作が重たくなることがあります。また、子供の場合は急性中耳炎を併発することがありますので、注意が必要です。

予防は?

マイコプラズマは、主に患者の咳のしぶきを吸い込むことにより感染する【飛沫感染】と言われています。

マイコプラズマが流行している間は、マスク・うがいと手洗いをしっかりと行いましょう。

栄養のある食事をとり、しっかり休養しましょう。

マイコプラズマかな?と思ったら

  • 早めに医療機関へ受診しましょう。
  • 安静にして十分に休養をとりましょう。
  • マイコプラズマと診断されると、抗生剤が処方されます。お薬は必ず服用しましょう。

マイコプラズマ感染症は検査でわかります。当院でも簡易検査キットがあります。感染の疑いがある時には、早目に受診して下さい。